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(4)模試こそ確実な弱点補強法はない


前回は、模擬試験から得られるメリットについて書きました。今回は、貴重な時間と受験料を無駄にしないための、受験に際しての注意点などをアドバイスします。

模試受験の目的は一つに、入試本番の緊張感に慣れること。そのメリットを生かすには、試験会場の選択が重要です。志望する大学が試験会場になっていれば、迷わずそこを選ぶ。会場に志望校が含まれていない場合は、可能な限り通学する高校の学区以外を選び、絶対に友人などと連れ合って受験しないことが肝心です。志望校で受験するメリットは、労せずして入試会場の下見ができることに加え、受験に向けたモチベーションを高められる利点があります。

模試を最大限に活用する二点目は、受験後の復習です。模試が終わったら、まず、しっかりと答え合わせをし、正解できなかった問題や出題個所は、完全にマスターできるまで繰り返し勉強をしなくてはいけません。解放感が先立ち、模試の終了と同時に模試のことが頭の片隅にも残っていない受験生が多いのではないでしょうか。気にしているのは、結果の学力判定だけで、後日発表される偏差値に一喜一憂する、というのが、最も駄目なパターン。これでは、模試を活用しているとはとてもいえません。過去の入試問題の勉強法と一緒で、模試も終わったあとが勝負なのです。答えられなかった問題や自信のなかった問題を放置しては、模試を受けた意義が薄れてしまいますし、いつまでたっても実力は伸びません。"鉄は熱いうちに打て"のことわざがあるように、間違えた問題は、その日のうちに完全に理解できるまで復習する。そのことが、ミスを生かして、得意問題に転換できるきっかけになるのです。

模試は毎年の出題傾向を踏まえ、洗練された典型的な良い出題になっていますので、過去の例でも模試に似た出題が入試で出ることも多く、また、模擬試験の解説は、とてもわかりやすく書かれています。この解説をファイルして利用しない手はありません。折に触れて間違った問題をチェックするようにすれば、得意な問題がどんどん増えていきます。模試の反省は、類似問題を克服する必勝法といえ、模試ほど確実な弱点補強法はありません。