国内で、大学の最高峰といえば東大、京大、私立では早稲田、慶応、上智などの名前が挙げられます。では、このクラスの大学に合格するには、どのようなことが必要なのでしょうか。多くは、「頭の良さ」と答えることでしょう。
常識的には、頭脳のいい人は、難関校に合格しやすいといえますが、私が考える入試突破に絶対に欠かせない条件は、「頭の良さ」よりも「努力の継続」なのです。地道な努力こそが一番大事なのであって、それができない人は、頭がよくても大学入試を突破できる保証などありません。逆説になりますが、平均的な成績で、「努力の継続」ができれば、東大、京大とて合格の可能性を高くできます。「努力の大切さはわかるけど、頑張れば誰でもトップ校に合格できるなんて、とても信じられない...」。
たぶん、そんな反論もあるでしょう。しかし、そういう人はきっと「努力の継続」を体験したことがない人であるはずです。私は「努力に勝る天才はなし」という言葉の意味を、もっと重く受け止めるべきではないかと考えます。
頭が良い、悪いだけが合否の判断基準になるならば、頭がよくないと思っている受験生は、頑張ろうという気力さえ起きなくなってしまうのでは...。第一本当に頭のいい人は、どれほどいるのでしょうか。世の中には、外国語の辞書を丸暗記してしまった南方熊楠や、大蔵経典をそらんじたといわれる、折口信夫のような人は存在しました。しかし、彼らは何百万、何千万人に一人という例外的な大天才です。
東大をはじめとする難関校合格者のすべてが、彼らのような頭脳の持ち主で有り得ません。多くは、受験勉強に努力した結果、合格できたのだと思います。大学受験を目指す人は、「難関校合格者=頭のよい人」「勉強ができる=頭のいい人」という意識を改めることが先決です。
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